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2000年問題とナースマン

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1999年12月31日私は、病棟の夜勤をしていた。

Q 2000年問題とは

1980年代までの古いコンピューターやプログラムでは、年計算などの負担を軽くする目的で西暦の表記を下二桁でのみ行っていた。そのため、2000年になると「00年」となり、1900年と誤って認識されるため、データの新旧の比較が正しくできなかったりすることで、誤動作する恐れがあった。最悪はエラー終了となってコンピューターが動作不能になる可能性もあった。また、2000年は閏年だが1900年は閏年ではないため、2000年2月29日が正しく処理されない恐れもあった。当時の開発者などは、作成したプログラムやコンピューターが何十年も使われることは想定しておらず、その頃には新しいシステムに置き換わっているだろう、という楽観的な考えを持っていたことが大きな要因である。しかし実際には1999年まで同じプログラム、OSなどを使っているケースが多数あったため、世界中の多くの企業や機関、施設などが、誤動作を防ぐためにシステムやプログラムの修正に費やすこととなった。日本は当時からすでに金融機関、発電所などのインフラ設備などにコンピューターが導入されたため、動作不能になると生活や経済活動が出来ない最悪のパターンもあったため、日本政府も2000年代による深刻な事態に備えるための対策を講じていた。積極的な対策の結果、2000年1月1日には深刻な被害が出ることはなかった。しかし2月29日は、郵便貯金のATMの一部が動作不能になるなど、閏年対策をしていなかったことによる被害が出た。2000年問題は去ったものの、インターネットのサーバーとして多く使われているUnix系OSに潜在する時刻表現に関する問題として、2036年問題と2038年問題がある。いずれもオーバーフローによって100年以上前の時刻表示になってしまう問題で、2000年問題時のコンピューターの利用状況を考えると、こちらも今のうちからの対策が必要となっている。そもそも、前回の野戦病院でお話ししたように手術部と救急外来での勤務であったはずの私が、病棟の夜勤、それもICUが受け持ちというとんでもないことをしていたのは2000年問題で選ばれてしまったわけである。ニコニコチャンネルより抜粋

そもそも、前回の野戦病院でお話ししたように手術部と救急外来での勤務であったはずの私が、病棟の夜勤、それもICUが受け持ちというとんでもないことをしていたのは2000年問題で選ばれてしまったわけである。機械に弱い女性たちはあろうことか、男性ならメカに強いはずということで以前病棟で働いていた私を貸してくれと手術室の婦長と掛け合って勝手に決めていたわけである。

夕方夜勤にやってくると、普段は一回の会計にいる事務の人たちが、病棟の廊下で樽型の延長コードをたくさん設置ししており、私のところに寄ってきて「12時を過ぎてもし電気が止まったら、必要な医療機器だけこっちのコードにつなぎ換えてください。こっちは非常電源につながっていて、自家発電で60分ぐらいはもちますんで。」と話してくれた。その時私は、「その時は真っ暗でパニックなってるん違うの?60分後は??」といろいろ疑問がわいたが、事務さんに言っても仕方ないかと、荷物を置いて申し送りを聞くことにした。

ICUの受け持ちだったため、人工呼吸器が付いている患者が6名いたが、万が一停電になったらこの呼吸器はつなぎかえやなあかんなと思いながら申し送りを聞いていた。その後勤務に入り、病棟婦長は心配してくれていたのか7時ぐらいまでは詰め所にいたが、そろそろ夫の年越しそばを作らないといけないとお帰りになられた。夜中も過ぎて、平和な当直で入院もなくその時刻に迫ろうとしていたとき、受付の事務さんから電話がかかってきた。私は、電気大丈夫とねぎらいの電話かと受話器を取ると、「急患来て、○○さんえらいことなってんねん。手あいてたら貸してくれ。」と怒号の声の電話であった。

私は、二千年問題もそっちのけで、病棟ナースに電話の内容を説明し救急外来へと降りて行った。降りると、いつものように院長が「おまえらなにしてんねん!」と大きな声でわめき散らしていたが、私は、もう慣れてきていたようでその声を無視し、挿管の解除をして心電図をとった。院長が循環器の医者呼べと叫んでいたのである程度周りの状況は把握していた。その後、救急当直のナースは、到着した循環器の医者と心臓カテーテル検査をするため一緒に検査室へと向かい、私は部屋の片づけをして救急受け入れが止まっているのを事務さんに確認し病棟へと戻った。こうして、私の2000年問題は無事過ぎていったのである。病棟で一緒に当直をしていた先輩ナースから、「かわいそうに2000年のおかげで救急手伝うは目になるなんてついてないね。私は、なんとかなるから当直しなくていいように婦長さんに言ってんけど、スタッフの中には大晦日に当直したくない人いっぱいいてるみたいで・・・。」とねぎらってくれた。

それまで、機械操作に期待されていると思っていた私は、朝も明けて来る頃、その話を聞かされて力が抜けてしまったのを今でも覚えている。この時、初めて、いいように使われる女性社会に生きる男性看護師であることを実感した。


 

今日は2000年問題と関連あるかはわかりませんが、同じような電子化関係の記事を書いてみましたのでよろしければこちらからどうぞ。

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